ケイルとモルガナ:双子の姉妹、双子の正義
デマーシアに正義の翼が舞い降りるビジュアルゲームプレイアップデート(VGU)がやってきましたね。
有翼の姉妹ケイルとモルガナがアップデートされます。
次回のアップデートで実装されるのですが、それに先行して二人のバイオが更新されました。
この二つの話は同じ時間に起きた出来事を二人の視点からそれぞれ描写しています。
内容としてはルーン戦争から逃れた双子とその父親は新天地で国を興し、成長した双子特に姉のケイルはその中核を担うようになっていきます。
ある日、国の法律を尊守しようとしないモルガナをケイルの弟子が捕縛しようとする事件が起きてしまいます。
それに反発したモルガナの支持者たちが彼女を守り、逆にケイルの弟子が亡くなってしまいます。
これを発端に姉妹喧嘩が勃発し、最後には神髄の力を振るう激しい戦いとなり国は瓦礫と化してしまいます。
さらにはその喧嘩の影響で双子の父親が命を落とすこととなり、ひとまず戦いは途切れることとなりました。
近い未来、彼女達はその決着をつけることになるのでしょう。
以下は個人の感想です。
まずはじめにモルガナから。
彼女は新天地では罪人を更正させる役目を負っていました。
そのために罪人たちに情けをかけて匿い、法を犯すようなこともしていたようです。
彼女は他人の痛みが分かる優しい人間だったのです。
続いてケイル
彼女が置かれている状況はとても複雑です。
まず母親が双子を身篭っている時に神髄の器に選ばれたので、その影響を強く受けています。
そしてその力の一部を強く継承し、罪なき者を守るために秩序を(後にデマーシアと呼ばれる)新興国に定めます。
しかしその神髄の力に飲まれるあまり、真の敵は外ではなく内にいるものだと言うようになり、人間そのものにも罪を見出しそれを裁き続けていきます。
さらには、妹であるモルガナとの喧嘩が大事に発展したのはケイル自身も人間の器であることに由来していると思い込み、感情を捨て去るようになっていったのです。
彼女自身も罪を負っているというのにそれを忘れてしまうような決断をしてしまうのです。
全ての原因は感情を持つことに起因しています。
しかし、その感情が無ければ何を罪だと判断すれば良いのか分からなくなってしまう。
秩序を守ることが目的となってしまった悲しい正義の化身は神髄に飲まれたまま、孤独な裁きを永遠に繰り返し続けるのでしょう。
真の敵は己の内にあったと見出したのに自分の事となると盲目になってしまうのですね・・・。
デマーシアでは今、問題が起きています。
迫害された魔法使いがその裁きの不当さを暴力で訴えようと組織しているのです。
この問題を人間達だけの力で解決するとデマーシア人同士が血を流す誰も幸せにならない結果を招くことは一目瞭然でしょう。
今こそこの双子の力が必要なのです。
デマーシアを救うためにはどちらか一人ではなく、二人の力を一つにすることが必要なのです。
虐げられた魔法使いが不当を訴えるのは当たり前です。
しかし、力を持たぬ者が虐げられるのもまた不当です。
この両者が対立するのではなく、同じデマーシア人として手を取り合う未来が必要なのです。
そしてその為には秩序と寛容が必要なのです。
デマーシアは人間の国です。
愚かで力を持たない人間のための国です。
このルーンテラの世界で力なき人々が手を取り合い団結して、力で事を成そうとする脅威に立ち向かう勇敢な人間の国です。
人間であるがゆえに不信に陥り、互いを傷つけることが起こってしまうかもしれません。
それでも、私は人間の持つ善性が最後に打ち勝つと信じています。
何故ならばそれがデマーシアだからです。