デマーシアの未来
遅ればせながら更新します
新しいデマーシアのチャンピオン「サイラス」が発表されましたね!
彼はデマーシア出身の魔法使い(メイジ)であり、魔力を吸収するペトリサイトの枷に捕らわれていました。
しかし、今!彼は解き放たれ、デマーシアに大きな変化をもたらそうとしています!
果たしてどのような変化をもたらそうとしているのか、確認していきましょう。
※個人の解釈や妄想が含まれます
サイラスの正式発表がなされる少し前、ある小説が公開されました。
デマーシアの心という名の小説です。
この小説で起こった悲しい出来事を少しだけ解説しましょう。
デマーシアの中にも貧富の差、そして生まれによる差があることが分かりました。
我々デマーシア人は皆等しく兄弟だと考えていたのですが、そこに亀裂を入れる存在があったのです。
それが”魔法”でした。
デマーシアでは封魔師と呼ばれる組織のようなものが存在し、魔法使いはその力を(半ば無理やり)封じられて普通の人間として生を送ることになります。
しかし、貴族であればその目を欺くことが可能なようです。
このデマーシアでは珍しい”不平等”がサイラスのような存在を生み出す不幸を招いてしまったのです。
この問題はガレンとラックスの小説やバイオでも少し触れられています。
デマーシアではルールが重視され、そのルールを乱すものは誰であろうと処罰せねばならなかったのです。
ここにデマーシア特有の”生き苦しさ”を感じる人が多いかもしれません。
この”生き苦しさ”もこのデマーシアの心という小説で問題視されていますね。
しかし、デマーシアは今日までこのルールがあったことによって人民は協力し合い、数多くの外敵から身を守り続けてきたのです。そして、これからもそうしていくでしょう。
ただ、デマーシアはフレヨルドやシュリーマの様に飢餓に陥っている人間は少ないのですが、それでも一定数は存在します。
丘の民というデマーシアの民族はデマーシアの中でも寒冷な地域に住んでおり(北の山岳地帯でしょうか?)、農作物が育たず、狩りや採集をして暮らしていました。デマーシアの統治のおかげかはわかりませんか人口を維持することが出来なくなってしまい、そこで魔法を頼ることになってしまったのです。
個人的には食うに困っている人に手を差し伸べることが出来ないのはデマーシア人の名折れだと思うのですが、根本的な解決にはならないでしょう。
その魔法の力を嗅ぎ付けた封魔師たちが魔法使いを捕らえにやってきたところからこの小説は始まります。
”魔法の力を見抜く魔法”を持った少年サイラスはデマーシアの国を封魔師として巡り歩き冒頭の差別問題に心を痛めます。
彼は善良な魔法使いがいることを知ってしまうのです。
ただ生きていたかっただけの魔法使いを炙り出すこと強いられた彼は、葛藤のさなか自身のもう一つの魔法に目覚めます。それは他人の魔法を奪って解き放つ能力でした。その力を振るったことによってデマーシアに追われることとなり、ついには捕らわれの身になってしまうのです。
詳しく見ていくとデマーシアには冒頭の問題に加えてさらに2つ、合わせて3つの大きな問題があるように思えます。
冒頭の貴族と平民の間の差別。
そして、人口の増加。
最後に魔法への理解の無さです。
一つ目の問題である差別は表向きにはそれほど無いのかもしれません。
しかし、ここに魔法が絡んでくると法の抜け道が存在してしまうのです。
この問題が悪化してしまうと地球の中世で行われた魔女狩りのようなパラノイアが発生してしまうかもしれません。
だからノクターンはフォスバローに現れたのかもしれません。
そして二つ目、人口の増加です。
デマーシアでは外敵から身を守り、肥沃な大地があって、良い政治を行ってきた結果として人口が増加しているようです。
そのため、その土地で賄うことが出来るキャパシティを超えてしまい食うに困る人達が出てきてしまっているようです。
そしてそれは社会福祉にも直結し、教育や衣食住すらままならなくなってくるかもしれません。
デマーシアは騎士の国であり、貴族社会です。外敵から身を守るための鎧や剣を維持するのにとても多くのお金がかかります。無駄な贅沢をするような貴族はいないと思いたいのですが…
そして、最後に魔法への理解の無さです。
魔法を恐れるあまりにその知識を滅ぼし、間違った知識から生まれる恐怖を無駄に持ち続けてしまっています。
魔法を理解しようとするのはデマーシア的ではないと思いますから、自信をもって魔法に対抗できるような術をデマーシアでは生み出してほしいですね。
そう、例えばワールドルーンの力すら抑えることのできるペトリサイトを利用してとか…
デマーシアは今、変化の時が訪れようとしています。
サイラスが解き放たれたことによって、貧しい魔法使いによるクーデターが引き起こされようとしています。
彼自身も自分の行いに矛盾を抱えていることをまだわかっていないように思えます。
彼は結局のところデマーシアが魔法を封じてきた理由である”魔法=悪”ということを体現してしまっています。
これではデマーシアで魔法が受け入れられることは未来永劫無いでしょう。
しかし彼はデマーシア人である以上、根本的に善良な人だと思っています。きっと魔法使いもそうでない人も手を取り合える社会を望んでいるはずです。
心の奥底でサイラスはきっと誰かに…それも良い魔法使いに自身の行いを阻止して欲しいのでしょう。
そうして魔法使いがデマーシアに受け入れられる土壌を作るために自ら敵役を買って出ているのかもしれません。
かつて龍がそうやって受け入れられたように…。
デマーシアにとって一番の敵が外部ではなく内部から現れたことがポイント高いですね!
その小さなスパークから生み出される変化が良いものに転ぶと祈っています。
…ところで、デマーシア人にとっては祈りの力も魔法なのでしょうか?